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法律事務所など応募先の面接で尋ねられる定番の質問と言えば、志望動機です。しかし、法律事務所に応募する場合では、志望動機の質問に対して、どのように答えると好印象を持たれやすいのでしょうか。

本記事では対処法を分かりやすく説明し、志望動機の例文も弁護士・パラリーガル・弁護士秘書の3パターンに分けて解説します。

法律事務所における採用面接で志望動機を聞かれる理由

法律事務所における採用面接で、志望動機を聞かれる理由は主に以下の3つです。

＜採用面接で志望動機を聞かれる理由＞
①事務所への熱意を知りたいから
②応募者が話しやすく緊張がほぐれるから
③事務所が求める人材とマッチするか知りたいから

まずはどのような意図で志望動機を尋ねるのかを把握しておきましょう。

①事務所への熱意を知りたいから

多数の法律事務所がある中で、なぜその事務所に就職したいと思ったのかを知るために志望動機を聞くことが多いです。事務所の特性を正確に把握していて、それに魅力を感じて志望している人物であれば、早期退職のリスクが少ないと判断されやすいため、採用につながりやすいでしょう。

②応募者が話しやすく緊張がほぐれるから

応募者の緊張をほぐすために志望動機を質問する場合もあります。志望動機は定番の質問であることから、あらかじめ回答を用意しているケースが多いです。そのため、世間話代わりに志望動機を質問する場合があるのです。

③事務所が求める人材とマッチするか知りたいから

早期退職してしまうような人材が入社しないように、事務所が求める人材とマッチする人物か知るために志望動機を尋ねるケースもあります。話し方や雰囲気で応募者の人間性を把握しようと試みる面接官は多く、会話が弾みやすい志望動機の質問からマッチングの度合いを測ろうとするケースも珍しくありません。

法律事務所で志望動機を作成する際のポイント

法律事務所の面接対策として志望動機を作成する際は、以下のポイントを意識しましょう。

＜志望動機を作成する際のポイント＞
①法律業界を志望した理由を説明する
②その法律事務所を志望する理由を述べる
③スキルや適性をアピールする

この3点が重要な理由を解説します。

①法律業界を志望した理由を説明する

事務所を選んだ理由だけでなく、そもそもなぜ法律業界を志望しているのかを説明しましょう。このとき、自身のエピソードを交えると説得力が増します。法律に興味を持ったきっかけや、自身が法律に関わった経験などを話すのがおすすめです。

②その法律事務所を志望する理由を述べる

面接を受けている法律事務所を志望した理由を述べる点も重要です。その他の事務所との違いを指摘して、どこに魅力を感じたのかを説明しましょう。法律事務所はそれぞれに特徴や強みがありますので、事前のリサーチは必須と言えます。

③スキルや適性をアピールする

自分が持つ独自のスキルや適性をアピールしましょう。たとえば海外案件を多く取り扱う事務所なら語学力、弁護士秘書として採用されたいならば秘書検定などの資格をアピールすると効果的です。事務所の特性に合った長所をアピールできれば、採用されやすくなるでしょう。

法律事務所の採用は主に3つに分けられる

法律事務所が用意する職種は、主に以下の3つに分けられます。

＜法律事務所が用意する職種＞
・弁護士
・パラリーガル
・弁護士秘書

自分がどの役割で採用を目指すにしても、志望動機で求められるポイントはあまり変わりません。ただし、職種によって求められるスキルが異なるため、自身のどういった部分を重点的にアピールすべきなのかを押さえておきましょう。

弁護士

弁護士は自身が持つ法律の知識をフル活用し、クライアントが有利になるよう交渉したり、答弁したりする仕事です。弁護士資格を持っていれば、高度な国家資格に合格していることを示せるため、面接を受けた時点で法律の知識に長けた人物であることを伝えられています。そのため、事務所の方針と自身のスキルが一致する点や理想とする弁護士像などを伝えて、相性の良さをアピールすると良いでしょう。

パラリーガル

パラリーガルは、弁護士の指示や管理のもとで法律に関する書類の準備などを行う仕事です。一定の法律知識が問われるため、どの程度のスキルを備えているのかを具体的にアピールすると良いでしょう。またその事務所を選んだ理由や、法律を学ぶきっかけとなったエピソードを話す方法もおすすめです。

弁護士秘書

弁護士秘書は、担当弁護士のスケジュール管理や出張の手配、電話・メール対応などを行う仕事です。そのため、法律知識よりもビジネスマナーや事務能力が求められる傾向にあります。コミュニケーション能力を示すエピソードを話したり、秘書検定やMOSなどの資格がある場合にはそれらを取得していることを伝えたりすると効果的です。

法律事務所における採用面接の志望動機の例

志望動機がなかなか思いつかないこともあるでしょう、そこで、3つの職種ごとに志望動機の例文をご紹介します。

＜志望動機の例＞
・志望動機の例：弁護士
・志望動機の例：パラリーガル
・志望動機の例：弁護士秘書

自身に合った例文を見つけて、適宜アレンジを加えながら志望動機を作成しましょう。

志望動機の例：弁護士

弁護士として就職したい場合の志望動機の例文を2つご紹介します。

「海外のクライアントが多いと聞き、貴所を志望いたしました。私は学生時代に語学の習得に励み、特に英語ではTOEICで800点のスコアを保有しているため、英語を用いた書類の作成や確認ができ、対面での英会話能力にも自信があります。また私はグローバルに活躍できる弁護士を目指していますので、将来的には国際弁護士資格の取得を考えております。貴所に在籍することで、高いモチベーションを保ちながら日常の業務に臨むことができると考えました。」

「私は困っている人を助けるために弁護士資格を取得しました。経済的に困窮している人の中には、訴訟を起こしたくても費用を捻出できずに泣き寝入りをするしかない人もいます。そこで、自己破産や免責、過払い金請求などの実績が豊富な貴所に魅力を感じ、志望いたしました。」

志望動機の例：パラリーガル

パラリーガルとして就職したい場合の志望動機の例文を2つご紹介します。

「私は（法律に関するエピソード）から法律家を志しました。現在のところ国家資格は保有しておりませんが、パラリーガル認定資格を取得していますので、法律用語や裁判の流れなど基礎的な法律知識は持っています。将来的には弁護士へのステップアップを目指しているため、幅広い案件を扱っている貴所に惹かれ、志望させていただきました。」

「私が貴所を志望する理由は、〇〇先生の理念に強く共感したためです。〇〇先生がおっしゃる『弱い立場の人を救う』という理念と、損得を顧みずに多くの人に救いの手を差し伸べてきた実績に感銘を受けました。私自身が弁護士として活動することは現実的ではありませんが、これまでの学習で得た法的知識を生かし、〇〇先生とともに活動したいと願っております。」

志望動機の例：弁護士秘書

弁護士秘書の志望動機の例を2つご紹介します。

「私は社会的意義のある仕事に携わりたいという思いが強く、一念発起して法律事務所への入所を目指しています。前職では役員秘書として活動しており、管理能力と事務処理能力には自信があります。また経理の知識もあり、マルチタスクができる事務員を求めておられる貴所との相性が良いのではないかと感じ、志望いたしました。」

「私は15歳までインターナショナルスクールに通っており、外国人とコミュニケーションをとることが得意です。貴所は外資系企業のクライアントが多いと知り、語学スキルを生かす機会が多いことに魅力を感じています。また秘書検定2級の資格があり、法律用語も存じておりますので、貴所で役立つスキルが多いと自負しています。」

まとめ

法律事務所で志望動機を聞かれることには、さまざまな理由があります。どのような意図で質問されているのかを理解し、最適な回答をすることで就職・転職への道が大きく開けるでしょう。

リーガルブライトでは、本記事でご紹介した志望動機の書き方だけでなく、面接全般の対策や履歴書の書き方まで、就職・転職活動をトータルサポートしています。記事には記載していないより実践的なアドバイスも可能ですので、法律事務所への就職を目指す方はぜひ弊社までご相談ください。

 

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