パラリーガルになるためには資格が必要?就職に有利な資格の難易度や受験資格を解説
法律関係の職業であるパラリーガルですが、就職するために資格は必要なのでしょうか?実際にパラリーガルに就職するうえで持っていると有利になる資格はいくつかあるため、本記事ではそれらの難易度や受験に必要な資格についてご紹介します。
パラリーガルになるためには資格が必要?
結論からお伝えすると、パラリーガルになるには資格は必要ありません。弁護士や司法書士、行政書士と違い、国家資格がなくてもパラリーガルになることができます。ただし、パラリーガルの業務に活かせる資格もあるため、就職の確率を高めるためにはこれらの資格取得を目指すと良いでしょう。
事務職員能力認定試験(日弁連)
事務職員能力認定試験は、日本弁護士連合会(日弁連)による認定試験です。日弁連には、日本全国すべての弁護士が加入しています。最も権威ある団体が実施する認定試験ですので、好成績を収めればパラリーガルとして就職するチャンスを大きく広げられるでしょう。
【事務職員能力認定試験の概要表】
合格率 | 公表されていません |
受験要件 | 出題の時点で法律事務所に勤務する事務職員など |
試験日 | 2022年11月19日(土) |
受験費用 | 5,500円 |
出題範囲 | 「日弁連事務職員能力認定制度学習事項」の基本研修の範囲から7割以上 |
合格率は公表されていませんが、比較的取得しやすい資格と言われています。法律事務職員等であれば誰でも受験でき、研修などを受講していなくても受験できます。
合格者には合格証書が発行されます。また合格者名簿にも記載されるため、就職・転職に対して有利に働くでしょう。ただし合格率が高いため、資格を保有する人物も多く、就職・転職をスムーズに進めるにはその他の知識や能力も求められます。
パラリーガルの業務で役立つ資格4選
また以下の資格もパラリーガルの業務で役立ちます。
<パラリーガルの業務で役立つ資格4選>
・日商簿記検定
・秘書検定
・TOEIC
・MOS(マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト)
それぞれについて詳しく解説します。
日商簿記検定
商工会議所が実施する日商簿記検定は、企業の経済活動を記録する簿記能力を示す資格です。
【日商簿記検定の概要表】
合格率 | ・2級:約30% ・3級:約45%[1] |
受験資格 | なし |
試験日 | ・2022年6月12日(日) ・2022年11月20日(日) ・2023年2月26日(日) |
受験費用 | ・2級:4,720円 ・3級:2,850円 |
出題内容(形式) | ・2級:選択式+入力式5題入力 ・3級:選択式+入力式3題入力 |
簿記検定に合格すれば、経理に役立つ簿記ができることをアピールできます。法律事務所では大半が経理の事務処理をパラリーガルに任せているため、2~3級を取得すれば就職を成功させる確率が上がるでしょう。
秘書検定
秘書検定は、公益財団法人実務技能検定協会が実施する民間資格です。
【秘書検定(1級)の概要表】
合格率 | 約35%[1] |
受験資格 | なし |
試験日 | 2022年11月13日(日)[2] |
受験費用 | 6,500円[3] |
出題内容(形式) | 筆記試験、面接試験 |
https://jitsumu-kentei.jp/HS/totalize/contentshttps://jitsumu-kentei.jp/HS/schedule/contentshttps://jitsumu-kentei.jp/HS/guidelines/contents
秘書検定を取得することによって、ビジネスマナーや一般常識を持っていることをアピールできます。パラリーガルは来客対応を行うことも多いため、接客時に大きく役立つでしょう。
TOEIC
TOEICで800点以上のスコアを有している場合、パラリーガルとして活躍できると判断されやすくなります。
【TOEICの概要表】
合格率 | ‐ |
受験資格 | なし |
試験日 | ・2022年10月23日(日) ・2022年11月20日(日) ・2022年12月18日(日) ・2023年1月29日(日)など1ヶ月に1度ペース[1] |
受験費用 | 7,810円[2] |
出題内容(形式) | リスニング、リーディング[3] |
https://www.iibc-global.org/toeic/test/lr/guide01/schedule.htmlhttps://www.iibc-global.org/toeic/test/lr/flow.htmlhttps://www.iibc-global.org/toeic/test/lr/about/format.html
法律事務所では、海外案件を取り扱うことや外資系企業を相手にすることがあります。これらの業務においては英語スキルが必要になるため、TOEICで好成績を収めると良いでしょう。
MOS(マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト)
MOS(マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト)は、エクセルやワードなどのマイクロソフトオフィス社製ソフトを利用するスキルがあることを証明できる資格です。
法律事務所の業務でもエクセルやワードは頻繁に使用するため、持っておくとパソコンでの事務作業ができるとアピールすることができます。
まとめ
パラリーガルになるために必須の資格はありません。しかし、保有しておくと有利になる資格もあるので、持っている資格があればアピールしたり、資格取得を目指したりすると良いでしょう。
なお、本記事で紹介した資格を保有していなくてもパラリーガルとして活躍できる可能性はあります。リーガルブライトでは、法律事務所・法務に特化した人材サービスを展開しています。法律事務所への人材紹介を長く行ってきた実績とコネクションを生かし、法律事務所・法務系事業への就職・転職支援も実施していますので、就職・転職を希望される方は弊社にぜひご相談ください。